- 経済体制論
学位(取得校)
- 経博(神戸大学)

研究テーマ
経済体制の多様性をどのように捉えることができるかという関心をもって、次の2つの方向から研究しています。
(1) 経済体制論の方法論的・理論的研究。とくに、社会における非営利な経済活動の位置づけと機能について、および福祉国家体制の転換について。
(2) 経済組織の多様性に関する研究。とくに、社会関係と非営利組織との結びつきについて。
講義・ゼミの内容
担当経験のある科目
学部講義
経済体制論
経済の変化や、差異、多様性について考えるとき、社会全体の中で、あるいは私たちの生活全体の中で「経済」をどのようなものとして捉えるかという「見方」が必要です。この授業では、この見方(=認識の枠組み)に着目しながら、経済社会の変容と経済システムに関する諸理論の展開について講義します。経済社会の変化と多様性を捉える枠組みについて基礎的な理解を得ることによって、経済システムの現代的課題を整理し、個別の経済問題・政策課題を経済システム全体の視点から位置づける見方を習得することを目標とします。
キーワード:〔経済秩序 / 市場経済 / 計画経済 / 福祉国家 / 福祉社会 / 非営利経済〕
経済倫理と思想
経済社会の諸問題の多くは、経済学的な視点からだけでなく、倫理的な視点からも考えることが求められます。この授業の前半では、個人や組織に関わる経済倫理に焦点をあて、個々の経済主体に求められる倫理的行動とは何かを考えていきます。後半では、経済社会の枠組みにかかわる経済倫理とその背後にある経済思想に焦点をあて、現代の経済社会の枠組みそれ自体が抱えているさまざまな問題について考えていきます。 キーワード:〔経済倫理/企業倫理/企業の社会的責任/労働社会/消費社会/福祉国家/非営利組織/分配の公正〕
経済政策基礎論
大学院講義
経済体制論
経済体制の二元的把握を乗り越えることを問題として設定し、これに関連する諸理論・思想の展開をたどりながら、経済体制の多様性について、おもに方法論的な観点から検討します。
現代経済学(福祉国家の転換と経済政策)
福祉国家の生成・限界・転換を見ることから、経済体制の多様性と経済政策を体系的に捉える視点を獲得することを目標として講義します。
学部ゼミ
少子高齢化・非営利経済・福祉国家・社会保障・経済政策論などからいくつかのトピックを選んで、研究報告と討論を行います。ともに議論することから新たな知見を得る、というプロセスに重きを置いて進めます。個人研究・グループ研究・他大学との対抗ゼミを通じて、研究テーマの設定や研究の進め方、プレゼンテーションの方法を身につけることを目標としています。
大学院ゼミ
以下のテーマを中心的な研究対象として、修士論文・博士論文の作成を進めます。
・経済体制論(福祉国家論を含む)に関する理論的・学説史的研究
・非営利経済部門(組織), サード・セクターに関する理論的・実証的研究
メッセージ
「教えられる」から「学び取る・考える」へと転換できるような講義・ゼミをめざしています。
主要業績
- 『経済システムの多元性と組織』勁草書房, 2014.
- 『現代社会と経済倫理』(永合位行と共著) 有斐閣, 2018.
- 「NPOにおける組織間協働と組織特性 −協働の多様性に注目した分析と地域間の比較−」(山本圭三, 宮垣元と共著) 摂南社会学 2, 1-17, 2025.
- 「NPOの組織変化とネットワーク・協働 −兵庫県NPO法人調査の実証分析−」(西岡暁廣, 宮垣元と共著) 経済社会学会年報 40, 46-57, 2018.
- 「非営利経済部門における組織原理の多様性と関係財」経済社会学会年報, 31, 45-53, 2009.
- 「職場のハラスメントがメンタルヘルスや組織に与える影響」(山岡順太郎他と共著) 労働安全衛生研究, 15(2), 71-83, 2022.
お問合せ
suzukij(at)econ.kobe-u.ac.jp
Office hours
Eメールでアポイントメントを取ってください。