2023年8月16日、Mr. Sejun Wooと茂木快治准教授の共同論文が、統計学系の査読付き英文学術雑誌であるCommunications in Statistics – Theory and Methods (Science Citation Index Expanded該当、2022 Impact Factor = 0.8)に掲載されました。Mr. Wooは2023年3月に神戸大学経済学部を卒業し、現在は慶應義塾大学大学院経営管理研究科で在学中です。Mr. Woo は、神戸大学経済学部3年次に当時の指導教員の茂木准教授と本論文の共同執筆を開始しました。 Mr. Wooと茂木准教授は本論文において、確率論や統計学の分野で古くから知られている「誕生日の逆説」(birthday paradox)に新たな光を当て、「べき乗近似」(exponentiation approximation)という近似法に関する理論的性質を導出しました。誕生日の逆説という古典的な問題に潜んでいた意外な盲点を鋭く指摘した点が評価され、Communications in Statistics – Theory and Methods掲載へと至りました。
学部生(執筆当時)による論文がSCIE該当雑誌に掲載されるのは快挙といえます。

[文献情報]
Kaiji Motegi and Sejun Woo (2023). A note on the exponentiation approximation of the birthday paradox.
Communications in Statistics – Theory and Methods.
DOI: 10.1080/03610926.2023.2245086