Background 新専攻設置の背景

新専攻設置の背景

現代社会はビッグデータとAIを前提に動いています。インターネットやセンサーから生まれる多様なデータが、政策や事業の意思決定を支え、新しいサービスの創出と暮らしの利便性を押し上げています。一方で、気候変動、人口動態の変化、地政学リスクやサプライチェーンの分断などにより、社会・経済の不確実性は高まり、複雑かつ相互依存的な課題が顕在化しています。これらに対処するには、経済理論で現象をモデル化し、因果推論や機械学習で検証・予測する:「理論×データ」の両輪が不可欠です。

Social background
  • データ人材の育成は、国家戦略上の最重要課題
  • 政策立案・企業戦略策定・社会課題解決の基盤が「データ活用」へ移行
  • 高まる不確実性への対処には、因果推論や機械学習などのデータサイエンスが必須
Academic background
  • 経済学×データサイエンスを同等水準で体系的に学べる大学院は全国的に希少
  • 科目の寄せ集めでは高度な統合スキルの獲得は困難
  • 両領域の基幹科目を必修系として体系化する専攻の設計が必要
Industrial needs
  • 金融、コンサルティング、IT、官公庁などで即戦力人材の需要と採用が拡大
  • 経済理論とデータサイエンス技術を併せ持ち、実務課題を解決できる人材が不足
  • 信用リスク評価・マーケティング戦略・サプライチェーン最適化・政策評価などデータ人材の活躍領域が拡大

経済数理データ科学専攻は、経済理論に基づく論理的思考とデータから価値を引き出すデータサイエンス技術を統合し、社会課題に挑む高度専門人材を育成します。実データを用いたPBLや産官学連携を通じて、課題定義から分析・実装・提案までの能力を磨きます。

神戸大学大学院経済学研究科は、120年以上の歴史で培った経済学の学術的蓄積と卓越した教員陣を基盤に、 本専攻を設置します。

Organization 経済学研究科

経済学専攻

修士(経済学)

経済学専攻

博士(経済学)

Faculty 専任教員

教授

小林 照義

(教授)

研究分野:マクロ経済学、金融政策、ネットワーク科学

学位(取得校):経博(名古屋大学)

清水 崇

(教授)

研究分野:ミクロ経済理論

学位(取得校):経博(東京大学)

末石 直也

(教授)

研究分野:計量経済学

学位(取得校):Ph.D.(ウィスコンシン大学)

難波 明生

(教授)

研究分野:統計学、計量経済学

学位(取得校):経博(神戸大学)

茂木 快治

(教授)

研究分野:計量経済学、時系列分析

学位(取得校):Ph.D. in Economics(ノースカロライナ大学チャペルヒル校)

勇上 和史

(教授)

研究分野:労働経済学

学位(取得校):経博(大阪大学)

准教授

大坪 陽一

(准教授)

研究分野:ファイナンス

学位(取得校):Ph.D.(ラトガース大学)

山岡 淳

(准教授)

研究分野:社会保障・医療経済学

学位(取得校):経博(神戸大学)

講師

糟谷 祐介

(講師)

研究分野:制度設計論、経済学方法論

学位(取得校):経博(横浜国立大学)

小山田 創哲 

(講師)

研究分野:強化学習

学位(取得校):博士(情報学)(京都大学)

Graduate Profile 養成する人物像

高度な経済学とデータサイエンスを融合し、社会課題を解決する実践的スペシャリスト
  • 経済学を数理モデルで読み解き、現実の経済問題に応用できる実務家
  • 計算科学を駆使して複雑な経済現象を明らかにする実務家
  • データサイエンスの技術を用い、実証的な分析を行う専門家
  • 数理モデリングとビッグデータ解析で、政策評価や市場分析を科学的に推進するリーダー
  • 公共政策や企業経営の課題をデータで発見・解決に導く実務家
科目領域1年/前期1年/後期2年/前期2年/後期
経済学ミクロ経済学 IA・IBマクロ経済学 IA・IBミクロ経済学 IIマクロ経済学 II行動ゲーム理論
計量経済学・統計学計量経済学A計量経済学Bミクロデータ分析ミクロ計量分析応用時系列分析
データ科学機械学習プログラミングデータハンドリングベイズ統計理論機械学習特論(画像・音声・自然言語処理)応用機械学習
応用経済学金融論現代技術論日本経済論財政学人口政策ファイナンス産業組織論空間経済学環境経済学労働経済学国際マクロ経済学応用国際経済学
融合領域データ科学と経済分析経済学とデータ科学のための数学因果推論と政策評価ネットワーク科学と経済分析
演習演習PBL演習演習PBL演習演習演習