茂木快治准教授が第13回前之園記念優秀若手論文賞を受賞しました
本研究科の茂木快治准教授が、「第13回(令和6年度)前之園記念優秀若手論文賞」を受賞しました。表彰式は2024年7月11日に神戸大学本部で開催されます。本賞は一般財団法人敬愛まちづくり財団 のご厚意に基づき神戸大学が授与する賞であり、各研究科において優秀な論文業績をあげ将来本学の研究リーダーとして活躍することが期待される若手研究者を顕彰するものです。
受賞論文において、茂木准教授は確率論や統計学の分野で古くから知られている「誕生日の逆説」(birthday paradox)に新たな光を当て、「べき乗近似」(exponentiation approximation)という近似法に関する理論的性質を導出しました。誕生日の逆説という古典的な問題に潜んでいた意外な盲点を指摘した同論文は、統計学系の査読付き英文学術雑誌であるCommunications in Statistics – Theory and Methods (Science Citation Index Expanded該当、2022 Impact Factor = 0.8)に掲載されました。同論文は茂木准教授の学部ゼミ生との共著です(過去記事参照 )。本論文を含む茂木准教授の研究・教育業績が評価され、第13回前之園記念優秀若手論文賞が授与されました。
〇 茂木快治准教授の受賞論文
Kaiji Motegi and Sejun Woo (2023). A note on the exponentiation approximation of the birthday paradox. Communications in Statistics – Theory and Methods. DOI: 10.1080/03610926.2023.2245086