修了生インタビュー

2023年度 最優秀卒業論文賞 受賞者からのメッセージ

西山 慧

小林 照義 ゼミ所属

同期と高め合うキャンパスライフ

一般的な講義とは異なり、ゼミ活動ではゼミ生自身が課題や目標を立てて、その解決に1人もしくはグループで取り組みます。3年時に参加する三商大ゼミはゼミ生同士で取り組みますが、卒業論文は自分で課題を立てて、それにアプローチする必要があります。
はじめは自分に論文を書けるのか不安でしたが、進捗報告を通じて、ゼミ生同士でよりよいアイデアについて議論したり、先生と一緒に問題点を考えることによって、自分にない視点から考えることが可能となり、自然とよりよい論文に近づきました。論文で行き詰まった時も、同期のゼミ生や先生からのアドバイスをいただくことで乗り越えることができました。また私自身も同期のゼミ生の論文について共に考え、同期全員でそれぞれの論文にアドバイスし合うことで、互いに質を高めながら卒業論文に取り組むことができました。
 神戸大学経済学部には、ゼミをはじめとする様々な活動を通じて、学生一人ひとりの可能性を大きく広げてくださる先生方が多数いらっしゃいます。このような恵まれた環境で同期と切磋琢磨しながら、海と山の見える六甲台で充実したキャンパスライフを送ってみませんか。


卒業生からのメッセージ

伊藤 優

国際連合(国連)勤務
2013 年度卒業

自分の価値観を大切に

これまでは決められた枠の中で、いかに評価されるかという点に多くの人は向き合ってきたかと思います。しかし、これからは自分にフィットした場所を見つけて育てていくことが重要です。そのためには、他者と比べないこと。ないものを見つけるのではなく、既に自分の中にあるものを探してみることです。他人の夢や能力が大きく映ることもあるかもしれませんが、大学内外での経験を通して、自分を見失うことなく自分の価値観を大切にすることで、人生は輝くはずです。実り多い学生生活を送ってください。

また、自身の経験から国際的な仕事を志す方へ。英語に関して、大変苦労しましたし、今も苦労の連続です。言語の習得に終わりはありません。資格試験で良い点を取ることも目的に応じて必要ですが、洋画を字幕なしで理解できる、伝えたいことを自分の言葉で表現できることがより重要です。今後は机に向かうだけではなく、人との交流を通して英語力を磨いてください。加えて、第二外国語は仕事でもプライベートでも非常に大きな武器となります。併せて磨いておくことを強く薦めます。


卒業生からのメッセージ

澤田 修一

ボストンコンサルティンググループ 勤務
2016 年度卒業

あなたの人生において解くべき「論点」は?

経営コンサルティングの世界では、よく「論点」ベースで経営層の方々と議論します。一般的にビジネス上の「論点」とは、議論の結論を出す上で最も重要な分岐点や題目のことを指します。(例えば「A社はB技術を基に新たに米国飲料事業に参入すべきか?」等。)経営層は日々どの論点に対して答えを出すべきか議論し、重要論点に焦点を合わせ戦略的意思決定を行うことで、企業価値の向上を目指します。論点はビジネス上ではよく使われますが、私達の人生においても同様に存在します。例えば、キャリア選択、研究テーマ選択、サークル選択…etcがその例です。大学生活は、様々な経験や学問を通じて自身の論点を探求し、人生における方向性を模索する絶好の機会です。また、神戸大学の特徴として、各業界への就職者や経営者、学者、タレント等、様々な道に進む方が多い大学で、多くの先輩方に相談ができ、頼りやすい環境でもあります。ぜひ大学生活中に、様々な先輩に話を聞きに行き、自身で考えてアクションしてみてください。そして、それらを通じて自身の人生において解くべく「論点」を探究してみてください。