修了生インタビュー

卒業生からのメッセージ

山本 明日香

九州大学 比較社会
文化研究院 講師
2021 年度修了

先生や仲間と共に

大学院生の生活は地道な努力の積み重ねでできています。入学後、すぐにコースワーク(選択必修科目)が始まりますが、試験に合格するには日々の継続的な勉強が求められます。並行して修士論文を書くための準備も必要です。モラトリアムのつもりで進学すると、痛い目を見ることでしょう。コースワークを終えると、本格的に研究がスタートします。分からないことが増えていく毎日ですし、孤独に感じることもあります。しかしながら、研究は決して一人でできるものではありません。研究を進めるにつれ、それが教員、職員、他の大学院生といった多くの方々に支えられて成り立っているものだと実感するはずです。特に演習(ゼミ)で指導教員や参加者に研究を報告し、指導を受け、議論を積み重ねた経験は、私にとって大きな財産になっています。自分のレールは自分で敷かないといけませんが、神戸大学にはそれを手助けしてくださる先生や仲間がいるのです。それゆえに、成果が形になった時の喜びと自信は何にも代えがたいです。覚悟と謙虚さ、少しの楽観を持って飛び込んできてください。私たち卒業生もどこかで必ず皆さんを見ていて、いつも応援しています。


広木 隆

マネックス証券 勤務
社会構想大学院大学教授
2021 年度修了

解き明かしたい謎は何ですか?

みなさん、こんにちは。「卒業生からのメッセージ」を寄せる機会をいただき、とても光栄です。ただ、執筆の依頼が来た時、僕でいいの?とも思いました。だって、みなさんが僕の写真を見たら「このおじさん、いったい何十年前の卒業生だよ?」と思うことでしょう。でも、僕が大学院を修了したのは令和3年、ついこの前のことです。僕は50歳代半ばにして社会人大学院生として神戸大学大学院経済学研究科に入学しました。僕はこれまで30年以上も一貫して金融資本市場の仕事をしてきました。実務経験の豊富さだけは自信があります。それでもマーケットの世界はわからないことだらけです。たくさんの謎に満ちています。それが僕にとって幸いでした。なぜなら多くのリサーチ・クエスチョンが日々の仕事の中にあったのですから。ひとつの研究を完成させるにはいくつものハードルを越えていかねばなりません。先行研究の読み込み、実証分析、議論の進め方の検討など、どれも労力を要するものばかりです。ですが、僕が思うには最初のクエスチョンを見つけるところが最大のポイントです。そのクエスチョンが大きければ大きいほど、それを解明したいとのモチベーションが研究の推進力となるでしょう。みなさんにとっての大きな謎はなんですか。きっと解き明かしたい謎があるはずです。その答えを探す旅の扉を経済学研究科で開けてくれることを期待しています。