経済学研究科の国際教育プログラム

神戸大学経済学部では、グローバル化・複雑化する世界の状況に対応する人材を育成するために、体系的な経済学を学ぶカリキュラムに加えて、神戸大学の他の学部や海外の諸大学と連携して様々な専門性・学際生・国際性を伸ばす特別プログラムやコースを設けています。

●5年一貫経済学国際教育プログラム/International Five-year Economics Education Program at Kobe (IFEEK)

■ IFEEK とは
IFEEKとは,「5年一貫経済学国際教育プログラム(International Five-year Economics Education Program at Kobe)」の略称です。IFEEKは2013年度に運用を開始しました。
IFEEKは,神戸大学と海外協定大学での学びを組み合わせて英語で経済学を使いこなす力を身につけるための特別教育プログラムです。このプログラムでは専門性としての経済学の知識,そして専門性を活かすための国際性を重視し,日本語と英語の両方を用いた教育を行います。
プログラムは学部2年生からスタートします。まず神戸大学で経済学の知識および海外での単位取得に必要な英語力を身につけた上で,海外の協定大学に留学します。さらに学部卒業後に大学院(前期課程)に進学することで,国際機関など世界を舞台に働くのに必要な力をつけることが可能になります。このプログラムでは学部および大学院博士課程前期課程を最短5年間で修了することを目指しています。また,大学院に進学しない場合にも,IFEEKでの体系的な学習を重ねることにより専門知識、英語のスキルとコミュニケーション力・主体性を効率よく修得することができます。


■ IFEEKの概要
◇ 応募条件
プログラム新規登録生の募集は学部1年生の後期に行います。経済学,英語及び留学に対する熱意を持つ学生であれば,英語力を問わずに応募することが可能です。新規登録生は成績および志望動機を中心に,面接によって20名程度を選考します。
◇ 授業の履修
IFEEKの科目は必修科目である特別演習と英語による専門科目で構成されます。英語による専門科目には,指定する英語講義のほか,英語での経済学および関連社会科学の講義,海外協定校教員による集中講義が含まれます。
◇ 海外留学
海外協定校への留学時期・期間はフレキシブルに設定できます。標準的なケースでは,学部3年生後期から半年間(1学期)または1年間の海外留学を行います。留学先はヨーロッパやアメリカの協定校が中心ですが,アジアへの留学も可能です。留学先としては経済学部の部局間協定校のほか,全学協定校にも出願できます。
◇ 学部修了要件

・プログラム必修科目の特別演習IFEEKⅠ~Ⅲ に合格すること 
・指定する英語による科目を履修し、4単位以上修得すること
・留学先(海外協定校)で修得した単位が教授会で4単位以上(上限30単位)認定されていること
・研究指導(ゼミ)に所属し,卒業論文を作成すること

■ 履修できる授業
◇ プログラム必修科目

◇ 英語による科目の例

■ 進路
プログラムの学部修了要件を満たし,成績の優秀(秀又は優が1/2以上)な学生は,学部を3年半で早期卒業し,推薦入試により大学院前期課程に秋入学することができます。大学院の成績が優秀な学生は,大学院を1年半で早期修了することが可能です。これにより,最短で5年で修士号を取得することが可能です。
学部プログラムを4年で修了した場合でも,推薦入試または選抜試験を経て大学院に進学することができます。また,学部プログラムを4年で修了し,一般の企業に就職することも可能です。

◇ 大学院プログラム
学部を早期卒業して大学院に進学した場合,大学院の授業は年度の後期(秋学期)から始まります。大学院では英語による専門科目を中心に履修し,2年次に修士論文を完成させます。IFEEKでは卒業論文から留学を経て修士論文まで一貫した指導を受けること,留学先で得た知見を活かした研究を行うことが可能です。
プログラムの大学院修了要件:
・KIMAPコースを修了すること、または、英語開講科目を12単位以上修得すること

■ モデルケース
◇ 5年で修士課程まで修了する場合(学部3年半,大学院1年半 で修了するケース)

…学部で半年または1年間海外留学し,早期卒業した後,大学院に進学し1年半で修了した場合,5年間で修士号を取得することが可能です。

◇ 6年で修士課程まで修了する場合(学部4年,大学院2年 で修了するケース)

…学部で1年間海外留学し,大学院に進学した場合です。大学院は通常の修業年数の2年で終えることも可能です。

◇学部4年で卒業する場合

…学部で半年または1年間海外留学し,4年で卒業するのも可能です。


●国際共同学修コース(KIMAP)

国際共同学修コースは、日本人学生と外国人学生が共に学ぶことを前提とした原則2年間(IFEEKの学生は1年半)の博士前期課程です。本コースでは、英語で授業を受け、英語で修士論文を執筆することが求められます。文化や価値観の違いを超え、日本人と外国人が共に英語で経済学を学ぶことにより、世界で通用するエコノミストあるいは国際的なビジネスシーンで活躍できるグローバル人材の育成を目標としています。

本コースの下では、現在、異分野共創型修士プログラム(Kobe University Interdisciplinary Master Program, 略称KIMAP)が提供されています。KIMAPでは、より広く社会的課題解決に向けた政策・戦略企画、実行能力を備えた人材育成を目的としています。経済学教育を中心としつつ、法学や経営学との分野横断的なカリキュラムを英語で提供することにより、経済学だけでなく法学や経営学の専門的知識を有機的に結び付けて活用できる、異分野共創型グローバル人材の育成を目標としています。

KIMAPの特徴は以下の4点にまとめられます。

  1. KIMAPの科目はすべて英語で授業を行います。日本人学生と外国人学生が共に学びます。
  2. 毎年、海外の大学・研究機関から有力な研究者を招聘し、集中講義を実施しています。学生は、世界の先端的な研究内容を直接学ぶ機会が得られます。
  3. KIMAPは経済学研究科・経営学研究科・法学研究科の3部局が共同でカリキュラムを編成し、異分野共創型の教育を行っています。経済学研究科のKIMAPプログラムを修了することで修士(経済学)の学位とともに、分野横断的な学びの証しであるフィールド認定証を授与します。
  4. 世界基準に合わせ、KIMAPへの入学時期は毎年10月となっています。

プログラムの詳細な目的や特徴、在籍生向けの時間割・科目一覧表はKIMAP3部局合同HPをご覧ください。