神大経済について

研究科長からのメッセージ

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社会の謎や課題に挑戦しよう!



皆さんは,経済学にどのようなイメージを持たれているでしょうか。真っ先に「おカネ」のことを思い浮かべる人もいるでしょう。でも,おカネの話は経済学のごく一部に過ぎません。経済学を表す英語のエコノミクスは古代ギリシア語のオイコノミアに由来し,これはオイコス(家,家族)とノモス(法,習慣)を合成したものだと言われています。家族の決まり事とか家計のやりくりといった意味です。ここでは家族という小さな「社会」が問題となっています。人と人との繋がりである「社会」は,家族の枠を超えて,近隣・友人・知人の関係,会社や学校などの組織・集団,地域・地方から一国全体,さらには国際関係へと,様々なレベルと方向に広がっていきます。経済学とは,「社会」の中での人々の活動の様態,各種の制度や組織の機能と役割,社会そのものの変動を分析し,「人々の暮らし向き」や「幸福」の在り方を解明しようとする広大な学問領域なのです。1902年(明治35年)設立の官立神戸高等商業学校を母体とする神戸大学経済学部・経済学研究科では,50名を超えるスタッフによる不断の取り組みを通じて,経済学の広大な領域のほとんどすべてをカバーする教育・研究体制を整えています。当学部・研究科の特色を簡単にご紹介しましょう。

経済学部の入試には,数学選抜・英数選抜・総合選抜という3つの方式があります。数学選抜は文理融合の観点から,いわゆる“理系”の勉強をしてきた人からも社会科学に関心を抱く人材を求めるものです。英数選抜では,グローバル人材育成の観点からコミュニケーションや異文化理解に優れた人材を求めています。総合選抜では,バランスのとれた総合力を重視します。

経済学を理解するには,濃密でシステマティックな学修が欠かせません。学部カリキュラムでは,基礎から応用へ,難度の低い科目から高い科目へと段階的学修が効果的に行えるよう「履修前提科目」を設定しています。また,経済学の諸分野を「理論・計量」「金融・国際」「産業・社会政策」「歴史・思想・比較」の4つのコースに整理し,それぞれの履修推奨科目を定めて,学修の指針を提供しています。経済学部では,学部3・4年次に開講される1クラス10名程度のゼミを中心とする少人数教育を重視しています。ゼミは,研究指導を受ける場というだけでなく,ゼミ単位での行事への参加,教員やゼミ仲間と語らい,さらには一橋大学・大阪市立大学との三商大討論会(三商ゼミ)といった,学内に留まらない幅広い人的交流によって,人格陶冶を実現する場でもあります。

通常のカリキュラムに加えて,多くの特別プログラムが用意されています。5年一貫経済学国際教育プログラム(IFEEK)では,海外協定大学への留学で所定の単位を修得し,学部の早期卒業と大学院前期課程の早期修了を利用すれば,最短5年間で修士号を取得できます。EUエキスパート人材養成プログラム(KUPES)では,学部2年生から大学院前期課程までの一貫したカリキュラムによってEUの社会文化・法・政治・経済について多面的に分析できる能力を養成します。法経連携専門教育プログラムは,経済的・法的側面が複合する課題に対する複眼的な解決能力の開発をめざします。大学院における特別プログラムのGMAPは,ビジネス・国際機関等で活躍できるグローバル人材の育成をめざした学際性豊かなプログラムで,すべての講義が英語で行われています。

長い歴史の中で神戸大学経済学部・経済学研究科は,実業界,政官界,学界など多方面にわたって多くの有為な人材を輩出してきました。神戸大学の社会系学部・研究科のOBで組織される「凌霜会」は,単なる「お勉強」だけでは得られない人的ネットワークを提供してくれます。在学生でも準会員として入会して様々な支援を受けることができます。

私たち神戸大学経済学部・大学院経済学研究科は,「社会」における謎や課題に関心を寄せるすべての皆さんにとって魅力ある教育・研究環境を提供できるものと自負しています。皆さんのチャレンジを心よりお待ちしております。

経済学部長 経済学研究科長
中西訓嗣



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