最近上向きになったとはいえ、近年の就職難の中にあって、神戸大学経済学部の卒業生の就職は他大学にはみられないほど順調です。しっかりと経済学を身につけた卒業生は、別表のように有力企業に就職をしています。このように好調な就職が可能であるのも経済学部の卒業生の能力が、実業界で高く評価されているからです。ビジネス誌の調査でも、経済学部の卒業生の能力は常に最上位にランクされています。
就職先はほとんどの業種にわたっていますが、金融、保険、商社、証券、そして電気機器、自動車、電力・ガスなどの業種が比較的多くを占めています。最近は情報社会化を反映して、情報・ソフトウェアサービスや通信への進出も目立ってきています。
先輩達が造り上げた伝統の力
経済学部生の好調な就職の背後には、神戸高商以来の先輩達が築いてきた伝統と実績の力があります。長い歴史を持つ神戸大学経済学部の卒業生の多くは実業界、学界、官界など様々な分野で活躍しています。これらの卒業生をつなげているのが、同窓会組織である凌霜会です。
凌霜会は(りょうそうかい) 、経営、法学部の卒業生も加えた神戸高商時代からの同窓会組織です。全国各地、また、海外にも多くの支部があり、例会など積極的な活動を続けています。また、その活動の一環として、大学と卒業生を結ぶ重要な機関誌である会報「凌霜」を発行しています。日本、そして世界で活躍している経済学部の卒業生の緊密な人的ネットワークは、社会で活躍する上で有形無形の財産となっています。
多様な進路
経済学部卒業生の多くは民間企業に就職していますが、近年では多様な進路を選ぶ学生も増えています。国家や地方の公務員も人気の高い就職先であり、就職者数は増加傾向にあります。また、経済のスペシャリストとして、経済学部で学んだ知識を生かして、公認会計士や税理士になる卒業生もかなりの数に上っています。また、教職課程科目も設定されており、教職につくことも可能です。
さらに、大学院進学者も増加しています。これまでの研究者になることを目指す学生に加えて、スペシャリストに必要な一層高度な専門知識の修得を目指して大学院に進学する学生が増えています。神戸大学経済学部では、このような最近の社会・経済の要請に対応して、大学院教育を大幅に拡充しています。
このように経済学部で学んだ卒業生には、実業界、学界、官界また各種資格取得の道など、みなさんの希望や夢に応じた多様な可能性が開かれているのです。